フレームは1秒間に30(正確には29.97)ありますが、速い動きでも滑らかに見えるように、「インターレース(飛び越し走査)」方式が採用されていて、1フレームが2つのコマ「フィールド」で構成されています。すなわち、ひとつのタイムコードに2つのコマがあり、1秒間は60コマで構成さています。
インターレース方式
テレビ映像は水平方向(正確には微妙に右肩下がり)に走る線の集合体で表示され、この線を「走査線」といいます。NTSCのインターレース方式の走査線はアナログ方式「525本」、デジタルハイビジョン方式では「1125本」あります。この走査線は上から順番に表示されるのではなく、1本おきに飛び越して描かれ(第1フィールド)、そしてまた上から飛び越しした走査線(第2フィールド)を描きます。

ビデオフォーマットを表記する際には「i」と省略されます。
ノンリニアの種類や世代によって、2つのフィールドの呼び方はいろいろありますが、いずれも同じものをさします。ただし、「奇数/偶数」のみ数え方の違いで逆になる事もあります。
- 第1/第2フィールド
- F1/F2
- Field1/Field2
- トップ/ボトムフィールド
- 奇数/偶数フィールド
- 上(Upper、Top)/下(Lower、Bottom)
- A/B
注意点をいくつか。
- 編集においては、第2フィールドから編集することは基本的に出来ない。
- スイッチングスルー収録の場合、まれに第1フィールドと第2フィールドに異なる映像が収録されることがある。
- 50iから方式変換された編集素材の場合も、フィールドに異なる映像が入る、もしくは前後の映像が交じった映像が入る場合がある。
- ノンリニア編集機のPCモニターでは、各フィールドを確認できない。(表示するフィールドを選択できるものもあります)
ノンリニアにおけるフリーズの注意点
多くのノンリニア編集の場合、動画からフリーズを生成できます。このとき出力される信号は両フィールドになる機種があります。(ファイナルカットプロもそうです)動きのない動画からのフリーズではあまり問題ありませんが、動きのある映像の場合、ビデオ信号は60分の1秒ごとに点滅するチラチラ映像になります。その際は、「インターレース除去」などのエフェクトをかけ、どちらかのフィールドのみにします。静止画としてエクスポートする際にも「インターレース除去」することをお勧めします。
また、モーションやフォトショップなどでグラフィックを描く際も、1ピクセルの水平線・斜線はチラチラ映像になります。2ピクセル以上にする必要があります。
プログレッシブ
インターレース方式ではなく、上から走査線を順番に描く方式を「プログレッシブ(順次走査)」と呼びます。ビデオフォーマット的には「p」と表記されます。ソニーのHDCAMのケースにも「24PsF(プログレッシブセグメントフレーム)」と書かれていますが、1秒間に24コマの映画に近い見た目になります。ファイナルカットプロで「インターレース除去」エフェクトをかけると、擬似プログレッシブになり、フィルム効果としてよく使われます。
民生のビデオカメラにはプログレッシブ・モードを搭載したものも多くあります。

コメント