クラウド時代の編集ツール

5月20日、恵比寿で開かれた「Avid Post NAB 2011」、4月にアメリカで開かれたNAB2011で発表されたAvid社製品を日本で紹介するものです。メイン商品である「Media Composer5.5」(ノンリニア編集ソフト)「News Cutter9.5」(ニュース用ノンリニア編集ソフト)「Symphony5.5」(ハイエンドノンリニア編集ソフト)では、それぞれバージョンが「.5」アップ。今まで他社の出入力デバイスには無関心だったAvidもMedia Composer、News CutterがAJAの「ioEXPRESS」に対応した他は、細かいアップデートばかりです。この辺りは特筆することはありませんでした。

Avid Post NAB 2011

今回、ご紹介したいのは、Avidの「Integrated Media Enterprise」(メディア産業の急速な変化に取り組む企業のためのオープン・フレームワーク)コンセプトを具現化した革新的な製品、「Interplay® Central」(インタープレイセントラル)です。

central

CNNで記者がひとつのPC画面で原稿と映像編集しているのをご存知でしょうか。そのシステムをさらに進化させ、日本語にも対応したものです。Avidの報道支援システム「iNews」とも連携するものです。

Interplay Centralの最大の特徴は、WEBベースまたはスマートフォン端末ベースで動くアプリケーションだということです。標準的なPCであれば(MacOS X または Windows)、ブラウザ・ベースでメディアアセット(素材資産)へのアクセス、原稿テキストの閲覧・作成、ビデオ・オーディオの編集が可能です。スマートフォン端末ではニュース原稿の閲覧・作成、原稿番号やページ、CUE位置を表示します。現在はBlackBerryのみですが、iPhone、Andoroidにも対応する予定だそうです。

つまり、クラウド・コンピューティングによるWebベースでニュース制作・映像編集するものです。取材現場や自宅でもインターネット環境が整っていれば、どこでも映像編集ができます。クライアントデバイスには何もインストールする必要がないので、設定や管理が非常に簡単で、高い費用対効果も期待できます。アプリケーションのアップデートやライセンスなどの管理はサーバー側で行ないます。

インターフェースを見てみます。(画像は英語版ですが、日本語版が出ます)

avid_interplay_central

1はニュースルームとのコミュニケーションツール
2は、iNewsと本体サーバーであるInterplayとの同期
3の左側は、民放用語の「キューシート」の番号、中央が原稿テキストもちろんワープロみたいなものです。右側がビデオとオーディオのタイムライン、時間軸は上から下方向です。音声トラックは右側細い3本で、1チャン2チャンではなく、ナチュラルサウンド、インタビューなどのスペシャルサウンド、原稿を読むオーバーボイスになります。タイムラインをスクラブすると5の画面はアウトプットに変わります。タイムラインで編集することも可能です。
4は接続したサーバー、iNewsとInterplayのアセット(原稿・動画・静止画・オーディオなど)
5はビデオ画面、素材とアウトプット画面は切り替え方式。編集はインアウトを打ってタイムラインにドラッグドロップします。音声収録もこのパネルです。
6はオーディレベルです。

素材は低解像度でストリーミングされるので、インジェストの際に低解像度のプロキシを同時生成するする必要はないそうです。ウィンドウの大きさ・位置は自由に変更できます。デモではFireFoxを使用してました。Centralから直接送出サーバーに送ることもできますが、データは全て共有されるので、局内のNews Cutterなどでさらに編集を加えるといった協同作業が可能になります。

Interplay AccessInterplay Access02

さらに今回紹介された「Interplay Access + Interplay streaming Server」は、リモートで素材(低画質のH.264)のプレビュー、INOUT設定、メタデータの追加、コメント追加、サブクリップ作成、粗編が可能なものです。アプリケーションをインストールしなければなりませんが、Wi-Fiのタブレットでも一連の操作が可能です。Avidの人が自慢げに見せてました。もちろん日本語も使えます。

すごい時代がやってきそうな予感がします。

コメント

タイトルとURLをコピーしました