ファイルフォーマット その1 ラスターとベクター

コンピューターで扱われる画像ファイルは、ラスター(raster)とベクター(vector)の2種類あります。ホームページやCG、CADなどの画像を扱うアプリケーションは必ずどちらかのタイプの画像を表示しています。ラスターとベクターの特徴を知ることで、画像の拡大縮小、変形時にきっと役立ちます。

ラスター系
ドットの集合体としてのデータ構造をラスターと呼びます。テレビの走査線1本をピクセルもしくは画素単位で分解し、2次元に座標は位置たデータ群ともいえます。コンピューターディスプレイは、ほとんどこのラスター方式です。ラスター系の代表的な静止画フォーマットは、BMP、TIFF,JPEGなどです。JPEGは多くのデジタルカメラでも採用されていますから、ご存知の方も多いと思います。(フォーマットの紹介は後述)

コンピューターの画面を表す座標の原点は、マックやウィンドウズに限らず、左上になるのが基本とされています。幾何学と一致していません。これはテレビの走査線の起点が左上だったことに由来するといわれています。

ベクター系
ベクターは、画像をドットやピクセルでは表示しません。ポイントとライン、ポリゴンで構成され、コンピューターで表示するには演算処理が必要になります。しかし、計算で描かれるため、拡大縮小しても、画像のクオリティは低下しません。

例えば、漢字文字を32×32ドットのラスターで表示した場合、拡大するとギザギザになります。現在コンピューターで使用されているアウトラインフォントフォントは、ベクターデータです。どんな大きさ・形でも滑らかな曲線を持った文字として表示・印刷されます。

プリンターの制御用言語としてアメリカ・アドビシステムズが開発した「PostScript」は、それまでドットの集合体のラスターデータが主流だったフォントをベクターデータに置き換えました。ポストスクリプトは、1985年にマック用プリンター「LaserWriter」に搭載され、このプリンターで印刷したいがために、アップルコンピューターを購入するという現象が起きました。

ベクター系の画像を扱う代表的なアプリケーションは、イラストのデザインなどに使われるアドビシステムズのイラストレーターです。一部フォトショップの文字機能やパスなどもベクターです。ワードやエクセルの描画機能もベクターです。
ただし、他のアプリケーションに対しベクターデータとしてやり取りすることには、いろいろ制約があり、できたりできなかったりします。一般的には「EPS」というフォーマットでやり取りします。
ベクターデータは、ラスタデータに変換することができます。この変換を「ラスタライズ」と呼びます。

その他、CAD系のアプリケーションがベクターデータを扱います。

代表的な静止画ファイルのフォーマットの読み方
JPEG(じぇいぺぐ)
JPEG 2000(じぇいぺぐにせん)
BMP(びっとまっぷ)
PICT(ぴくと)
PSD(ぴーえすでぃー)
TIFF(てぃふ)
GIF(じふ)
PNG(ぴんぐ)
RAW(ろー)
AI(えーあい)
TGA(たるが)
EPS(いーぴーえす)

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