ファイルフォーマット その2 静止画

各種静止画のフォーマットを簡単に紹介します。その特徴を知ることは、DNGにおいても重要です。

JPEG(Joint Photographic Coding Experts Group)
JPEG(じぇいぺぐ)はDCTという圧縮アルゴリズムを利用した非可逆的圧縮と、空間的予測という方式を利用した可逆圧縮の2種類ありますが、現在ほとんどの場合、非可逆圧縮が利用されています。デジタルカメラはほとんどがこのJPEG方式です。インターネットのWebで静止画を表示する場合にも多くがJPEGです。
JEPGは多くのペイント系ソフトで圧縮レベルを変更でき、高圧縮(低画質)から低圧縮(高画質)まで任意に設定できます。
拡張子は、「.jpeg」「.jpg」などがあります。

JPEG2000(じぇいぺぐにせん)は、JPEGよりも高圧縮率、高画質で静止画、動画両方で利用できますが、対応したソフトが少ないため汎用性に乏しいという欠点があります。

BMP(Windows Bitmap)
BMP(びっとまっぷ)は、Windows標準の画像保存形式で非圧縮、そのためファイルサイズが大きいです。拡張子は「.bmp」

PICT(QuickDraw Picture)
PICT(ぴくと)は、アップル社が標準でサポートしているフォーマットの一つ。アルファチャンネルのデータも内包できます。Windowsでは対応しているソフトはほとんどありません。アップル版BMPに近い存在です。拡張子は「.pct」

PSD
PSD(ぴー えすでぃー)は、アドビシステムズのPhotoshopやPhotoshop Elementsなど静止画編集ソフトのファイルです。ファイナルカットプロにレイヤー構造やアルファチャンネルデータを維持したままインポートできるファイルです。このため、図形や文字のスーパーインポーズする場合に便利です。(フォントの著作権参考)また、ファイナルカットプロから書き出したカットの修正やマスク抜きもPhotoshopで行えます。ファイナルカットプロだけでは組むのが難しい加工でもPhotoshopと組み合わせると簡単に組めるものもあります。
現在ではアップル、Windows両方のOSで使用可能なファイルですが、WindowsではPhotoshopでなければ、基本的に開くことができません。拡張子は「.psd」

TIFF(Tagged Image File Format)
TIFF(てぃふ)は歴史が古いフォーマットで誕生は1986年、初期のデジタルカメラで採用されていました。現在では、汎用の画像データ交換用ファイルフォーマットとして広く普及して、プロ仕様のデジタルカメラではこのフォーマットで記録するものもあります。可逆圧縮やJPEG圧縮も可能です。拡張子は「.tif」「.tiff」

GIF(Graphics Interchange Format)
GIF(じふ)はインターネットのイラストやアイコンなどに多く使用されているフォーマットです。白黒256階調、カラー256色までしか扱えませんが、データ量が小さくシンプルな静止画では利便性の高いフォーマットです。複数の静止画を包括し自動的に切り替えるアニメーションGIFはインターネットでも多く利用されています。

PNG(ぴんぐ)(Portable Network Graphics)
PNG(ぴんぐ)は最大16ビットのグレイスケール、24ビットと48ビットのRGBフルカラー、8ビット、または16ビットのアルファチャンネル、さらに最大8ビットのインデックスカラーモードをサポートする優れモノです。ただし、風景などの画像はJPEGに比較しファイルサイズが大きくなります。ただ、ベッタとした色の部分でもJPEGのようなマダラ模様にならず、輪郭もシャープです。Mac OS Xのスクリーンショットもこのフォーマットで記録されます。

RAW(ろー)(Raw Data)
RAW(ろー)はデジタルカメラなどの「生」データで非圧縮のもの。これを「現像ソフト」と呼ばれるもので、色やトーンなどを調整しJPEGなどに変換します。JPEGで白飛びした部分でも、現像ソフトで露出を調整すると詳細な画像を表現することができます。RAWデータは一般的なソフトでは開けませんが、画質が劣化しないためプロ仕様のデジタルカメラではこの方式とJPEGと同時に記録するものもあります。拡張子はデジタルカメラなどのメーカーによりバラバラ、ファイル方式もバラバラです。したがって、RAWデータは直接ファイナルカットプロでは読み込めませんので要注意です。

AI(えーあい)
アドビシステムズのドローソフト、Adobe llustratorのファイル。拡張子は「.ai」。DTP業界では標準的、かつ、ラスターデータの代表的なものです。
EPS(いーぴーえす:Encapsulated PostScript 拡張子「.eps」)もラスターデータ、Illustratorでも扱えます。ただし、このふたつの方式は、このままではファイナルカットプロにインポートできません。企業ロゴなどは、これらのフォーマットであることが多く、事前にベクター系JPEGなどに変換してもらう必要があります。Adobe Illustratorは、ほとんどのアートで持っているソフトですので、そこで変換してもらうのも良いかもしれません。

TGA(Targa)
TGA(たるが)形式はTruevison社のTargaグラフィックボードで使用されていた画像方式です。このボード以外ではほとんど使用しないフォーマットですが、世界初のフルカラーをサポートしたボードのため、アニメーション業界ではまだこの方式が残っています。アニメ業界からファイルをもらう場合にこの方式があるかもしれません。拡張子は「.tga」です。

ファイナルカットプロは、PSD、BMP、JPEG、PICT、PNG、TARGA、TIFFの静止画フォーマットであれば、直接インポート可能です。

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