ビデオから静止画を書き出す場合、要注意なのが「フィールド」です。任意の1フレームをPNG や JPEG などに書き出そうとすると2つのフィールドが合成されてしまします。動きが激しい映像では尚更ギザギザになってしまいます。
Final Cut Pro 7 で静止画に書き出すと、

横方向のフィールドのズレがそのまま1枚の静止画に反映されてしまいます。


そのため、書き出す前にインターレースを除去し、2つのフィールドを1つにします。つまり、プログレッシブ状態にして書き出します。

すると、



ギザギザのないきれいな静止画を書き出せます。
では、Final Cut Pro X では、どうでしょうか。
X になってからエフェクト類は大きく変更になりました。インターレース除去を探してもそれらしきものは発見できません。で、どうするかというと。

書き出すフレームを「リタイミング」で静止させます。すると、FCP X は単一のフィールドでフリーズを制作します。それを静止画に書き出します。
書き出し方は、メニューの「共有」>「現在のフレームを保持…」です。想像を絶するメニュー名ですが、これで静止画(PNG JPEG TIFF など)に書き出せます。下がFCP X で書き出した團十郎です。

書き出されたファイルも、FCP 7 とは異なります。PNGで出力した場合、ピクセル数やDPIは同じですが、ビット深度は倍の16、アルファチャンネルとカラープロファイルも内包したファイルになります。そのためか、ファイルサイズは約11.6MB と FCP7 で書き出したPNGの約7倍になりました。「現在のフレームを保持」という意味はこの辺りにありそうです。書き出すだけではないのです。
ちなみに、FCP 7 でフリーズを作る場合、2つのフィールドがビデオ信号においても出力されていたため、必ずインターレース解除が必要でした。しかし、FCP X では、リタイミングの静止により1つのフィールドで構成されるためインターレースを除去しなくても綺麗な映像が得られます。

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