ワーズワースの斜体

テレビの画角は16:9になった。そのせいか、スーパーの文字量が増えた。四隅に必ず何か文字が入るようになった。番組名、今放送している内容、スタジオゲストの顔のピクチャーインピクチャーなどなど、せっかく映像が横長になって構図のバリエーションが増えたのに残念。確かに文字が入ると分かりやすいけど、それってついついチャンネルを変える動機になってしまう。中には読み切れないスーパーもある、狙いかもしれないけど。
テレビの中の文字の文化って、国よって大きく違います。日本ほどたくさんの文字をスーパーする国も珍しい。それ程、日本人は文字が好きなのでしょうか。それとも文字がないと不安なのでしょうか。
その割にテレビの文字としてのデザイン性が他国と比べると低い。デザインよりも文字の内容を重視、それともデザインすることに気づいていないのか、面倒なのか。
BS日テレで放送している「ブランドストーリー 悠久への誘い」は、モーションタイポグラフィをうまく使っている近年珍しい番組。番組のスタイルはオーソドックスだけど、見ていて安心する内容です。スーパーも下の映像を意識した場所に控えめでもなく、しゃしゃり出てくるようでもなく、うまくバランスが取れている。編集する段階からスーパーしている感覚。
この番組と共通性を感じるのが、日本テレビの「アナザースカイ」。この番組も非常に良く考えられた感じが伝わってくる。編集も独特な世界がある。(放送回によるけれど)
15年ほど昔だろうか、フジテレビで放送していた「ワーズワースの庭・ワーズワースの冒険」は、その当時では珍しくスーパーのデザインにこだわった番組だった。書体がゴシックのイタリック。日本語をイタリック、斜体で表記することが標準だった。この番組を立ち上げたスタッフに今一度、デザイン性に富む番組を企画して欲しい。
質の高い番組を見ないと、若い作り手も育たない。

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