映像には様々な大きさ「サイズ」があります。サイズは「ピクセル」という単位で表示されます。ピクセルは映像を構成する最小単位の四角い画素で、映像サイズはその縦横の個数で表現されます。例えば、フルハイビジョン(Full-High Definition TV)は「1920×1080」、すなわち横に1920個、縦に1080個、合計2,073,600個のピクセルからなる映像ということになります。横と縦の比いわゆるアスペクト比は16:9になります。映像のサイズは映像技術の進歩とともに大きくなります。
| 名称 | 横縦ピクセル数 | 説明 |
| SDTV Standard Definition | 640×480 | アナログ放送で主流のアスペクト比4:3の映像 日本でのアナログ放送は一部を除き2011年7月24日正午で終了 |
| HDTV High Definition | 1280×720 | 高画質に分類されるのはこのサイズ以上 正方形ピクセルでアスペクト比16:9 |
| HDTV High Definition | 1440×1080 | 日本の地上波デジタル放送はこのサイズ アスペクト比16:9になるように横長の長方形ピクセル |
| Full-HDTV High Definition | 1920×1080 | 一般にフルハイビジョン(Full-HD)と呼ばれる16:9のサイズ 日本のテレビ放送ではBSデジタル放送がこのサイズ 地上波の放送でもこのサイズで撮影・編集する |
| 4K UHDTV Ultra High Definition | 3840×2160 | 1920×1080サイズのフルハイビジョンを4個並べたもの アスペクト比はHDTVと同じ16:9 テレビ業界の4Kはこのサイズ 4Kの名称は横のピクセル数に由来 |
| 8K UHDTV Ultra High Definition | 7680×4320 | 4K UHDTVを4個並べたサイズ アスペクト比は16:9 名称の由来は横のピクセル数というよりは、4Kの倍から |
この表の映像サイズを、同じ大きさのピクセル、同じ密度で画面の大きさを比較すると、大きさの違いがよくわかります。

注意点があります。映像は「ピクセルが多ければ多いほど高解像度、キレイに見える」と聞けばその通りなのですが、表示するモニターのピクセルの密度が同じであれば、美しさも同じです。表示されるモニター、映像の面積が違うだけです。したがって、キレイに見えるかどうかは、4Kなどの映像サイズとそれを映し出すモニターの大きさと見る人との距離がポイントとなります。人間の視野は、周辺視野左右約200度で、網膜や視神経、脳の処理などから約5億7600万ピクセルのサイズだそうです(個人差あり)。つまり、視野いっぱいに5億7600万ピクセルのモニターがあれば、現実と見分けがつかない解像度になります。ただ、人間が実際にはっきりと見える視野「中心視野」は、2度程度でこの視野で眼球を細かく動かし脳でイメージを合成補完して700万ピクセルになるそうです。4Kが3840×2160で800万ピクセルちょっとですから、人間の視覚とほぼ同じになります。4Kを中心視野になるようにモニターの大きさと距離を調整すれば良いことになります。中心視野よりも大きい角度になる映像を見るためには、眼球を必要以上に動かしたり首を振らなければなりません。
どんな環境でどんな映像を見るか、家でテレビを見るだけではなくなった現在、眼球を無意識に動かすか動かさないか、脳が映像をどう処理するか、そのあたりまで想像して撮影・編集することが重要になります。
ちなみに映画業界の「 DCI 4K 」のピクセルサイズは代表的なもので「4096×2160」になり、テレビの4Kとは若干異なります。テレビの4Kに使用する場合注意が必要です。
iPhoneのカメラ設定を見てみると、720 とか 1080 とか 4Kの数字がありますが、これが映像のサイズを表しています。「 720p HD/30 fps 」は、1280×720サイズのHDで、30フレーム/秒を意味しています。一枚の静止画をフレームと呼び、1秒間に30枚のフレーム(30コマ)の動画が30fpsになります。1秒間のコマ数が多ければ動画はスムーズに動いて見えます。1963年に始まったアニメ「鉄腕アトム」は作画の省力化のため秒8枚になったらしいのですが、手塚治虫先生は動画として見える限界を8fpsと判断したといえます。当時のフルアニメーションは秒12枚だったそうなので、フィルムは秒24コマなのでその2分の1、アトムは3分の1ということになります。単純化された背景に描かれたアトムは、仮現(かげん)運動を誘引しやすかったと考えられないでしょうか。このあたりのなぜ動画が動くのかはまた別の機会に書きたいと思います。ちなみ「 p 」はプログレッシブの略です。プログレッシブの話も別の機会に。



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