東芝のファイルベースワークフローは、MXFを扱う機器のトータルソリューションとして、「Workflow Innovation」と名付けられています。今回のInterBEEで東芝は、その中核商品ファイルベース・フラッシュメモリー・サーバー「VIDEOS neo」(ビデオズネオ)を初出品しました。グリーンの環境キーカラーが印象的な商品です。ロゴもなかなか好印象。報道というよりも、テレビ局全体のワークフロー、番組制作やCM送出システムを中心に展示していました。
この「VIDEOS neo」、特徴は映像を記録するストレージがハードディスクではなく、フラッシュメモリーで構成されていることです。5Uの筐体で最大8TB(実装効率7.2TB)、複数のサーバーを組むことで最大60TBまで拡張できるそうです。圧縮フォーマットは、MPEG2 long-GOP / I-frame only とAVC-Intra(50Mbps/100Mbpsセレクタブル)、混在での運用が可能です。
ベースバンドの入出力は最大30入力、最大40出力。HD映像の同時40出力でもスタンバイ時間はすべて3秒以内に送出可能だとしています。これらスペックは東芝独自開発の高速通信技術「NPEngine」を採用することで、1ポートあたり678Mbpsの転送速度を実現しているからだそうです。この数値がどんなものかというと、MPEG2- Long GOPの65Mbpsのファイルであれば、実尺の10倍速で転送できる速度、かなり高速です。もちろん、MXFのファイル入出力可能です。
ここからは個人的な感想です。
東芝はファイルベースワークフローのトータルソリューションの中核として、今回の「VIDEOS neo」を提案しています。これは後述する東芝も同じことが言えるのですが、MXFだけでなくベースバンドもエンコード入力可能な「インポート/インジェスト・ステーション」、「共有サーバー」、そしてファイルのベースバンドへのデコード出力可能な「プレイアウト・サーバー」の3つの機能を1台でこなすキーコンポーネントとも言える存在です。導入すれば「ワークフローの改善と業務の効率化を大幅に図ることができる」と東芝も提案しています。
カメラやノンリニア編集機が多様化し、ベースバンドとファイルが混在する過渡期を迎える放送業界において、放送のトータルシステムを売りにする東芝がとった戦略の象徴が「VIDEOS neo」だと言えるかもしれません。




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