次世代メディア動向 その1

次世代メディアの特徴として、勝手に考えてみると・・・

  • テープではないメディア
  • ファイルで転送
  • サムネイルやインデックスによる頭出し
  • プロキシAVで試写
  • ノンリニア編集との親和性 などなど

そこで、今回は2回に分けて「次世代メディア」の動向を勝手にまとめてみました。NHKの次世代カメラにもこの中にあるかもしれません!1回目はソニー編です。

XDCAM

2010年のバンクーバーオリンピックや2009年のCOP15などで、NHKでも一部採用したのがXDCAM(エックスディカム)です。フジテレビ系列の報道などでも採用されています。Blu-ray Discと同じ青紫色レーザーでプロフェッショナルディスク(PFD)に記録するもの(民生フォーマットとは異なる)で、1層23.3GBと2層50GBの2タイプのディスクがあります。

pfd23-1pfd50-1

記録フォーマットは、MPEG HD422、MPEG HD、MPEG IMX、DVCAMの4種類、代表的な2つを引用すると。

圧縮フォーマット 画角 YUV ビットレートMbps
MPEG HD422 1920×1080 422 50
MPEG HD 1440×1080 420 18、25、35

映像音声データ以外にも、日付・撮影時刻・コメントといったメタ情報や、オフライン編集用の低ビットレートのプロキシAVデータも記録可能です。また、Word、Excel、JPEGなどのPCデータ500Mを保存しておくことも可能です。プロキシAVはHDファイルよりも、高速に取り込みことができるので、プロキシAVで編集作業を開始し、HDファイル転送後に置き換えるというワークフローが可能です。もちろん、ファイル形式の記録ですので、ファイル転送も可能です。このファイルをFinal Cut Proで扱うには専用のアプリケーション「XDCAM Transfer」が必要です。QuickTimeに変換して編集するみたいです。ソニーのホームページからダウンロードできます。

xdcamtransfer

サッカーワールドカップでこのXDCAMを扱った方に伺いました。

「XDCAMの嫌なところは、カメラからファイル出力の際、100カットあれば、100ファイル生成され、どれがどれだかわからない。ベストショットを選ぶのが難しいですね。それとディスクを入れてからレディ状態になるまでのディスクの認識に感覚的に15秒間くらいかかる。デッキのディスプレイが小さくサムネイルが見にくい。PC上で扱うアプリケーションでも全てのサムネイルを表示するウィンドウが狭い。シャトルの感覚はHDCAMに近い。」

大量のサムネイルはXDCAMだけの課題ではなさそうですが、撮影の際に「REC」の横に「INDEX」というボタンを設け、カメラマンが任意に記録できるような機能があれば、報道では便利ではないか、という意見もでました。

XDCAM EX

XACAM EXの最大の特徴は、記録メディアが高速フラッシュメモリーです。その名も「SxS」、読み方は「エスバイエス」。Express Cardの規格で作られたフラッシュメモリーで、USB2.0やPCカードよりも高速な実行転送レート(800Mbps)でパソコンへの取り込みが短時間で行えます(理論値は2.5Gbps)。転送速度では次世代メディアとしては最有力視してもいいのではないかと思います。
圧縮フォーマットは、ソニーのMPEG HD、MPEG-2のLong GOP方式。1920×1080での記録HQモード(35Mbps)と、1440×1080で記録可能なSPモード(25Mbps)があります。メディアは3種類、「SxS PRO」(16GB、32GB)と「SxS-1」(32GB)、120GBのハードディスクユニット(PHU Professinal Harddisk Unit)があります。PHUにはHQモードでも約400分収録が可能です。さらに、アダプターカードにメモリースティックやSDカードを挿入し記録媒体と使用することも可能です。

sxsprosxs-1sxs-1

Mac Book Pro 17inchであれば、Express Cardを直接差し込むことができますので、800Mbpsの転送速度を最大限に生かせるかもしれません。Final Cut Proで扱うには、XDCAM同様のアプリケーションでトランスコードする必要があります。

NXCAM

民生規格であるAVCHD(MPEG-4 AVC/H.264)で記録するカメラで、記録メディアはメモリースティックかSDカードです。カードスロットが2つあり、記録しながら差し替えることができます。今風でいえば、カメラをまわしながら、テープを引っこ抜くことができます。AVCHDの最高ビットレート24Mbpsで、1920×1080で記録が可能です。最大の特徴は、映像のメタデータにGPSがあることです。付属ソフトを使用すれば、地図上に撮影ポイントが表示されます。また、カードメディアと同時に128GBのフラッシュメモリーユニットにも記録することが可能です。

2回目で紹介するのは「パナソニック P2」「池上通信 GFシリーズ」の予定です。

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