高速化に不可欠なRAIDとは?

データを保存するハードディスクは、1台で現在、最大2TBの大容量にまでなっています。しかし、物理的に回転するハードディスクの回転数は、最大7,200rpm(1分間の回転数)が限界になっています。高速アクセス可能なフラッシュメモリータイプのソリッドステートドライブ(SSD)がハードディスクに取って代わろうとしていますが、高価で容量もまだ小さいのが現状です。DNGで映像を共有化するためのサーバーは、大容量かつ高速で書き込み・読み込みできることが必要となります。この条件を満たすための技術が「RAID(レイド)」です。

RAIDとは、複数のハードディスクを組み合わせて仮想的に1つのハードディスクにする技術です。仮想的に1つになったハードディスクを「ディスクアレイ(Disk Array)」と呼びます。

複数のハードディスクを組み合わせる基本的な考え方は、ストライピングミラーリング、そしてパリティです。では、いくつかのRAIDの種類を説明します。

RAID0(ゼロ):ストライピング

 

raid0
2台以上のハードディスクに1つのデータを分散化して保存する方法です。非常に高速なアクセスが可能で、台数が増えれば速度も高速になります。ただし、1台でもハードディスクがクラッシュすると、データの復元は不可能になります。台数が増えれば、障害が発生する確率も高くなります。

RAID1(イチもしくはワン):ミラーリング

 

raid1
1つのデータを複数のハードディスク(通常2台)に同時に分散化せずに同一のデータをそれぞれ記録する方法です。単一のハードディスクの場合よりもアクセスは遅くなりますが、1台壊れても同じデータが別のハードディスクに存在するため、データを失う事はありません。高速アクセスというよりも信頼性を重視したRAIDです。

RAID5(ファイブ)

 

raid5
最低3台のハードディスクで構成され、1つのデータをストライピング、分散化し記録。さらにパリティと呼ばれるエラーを修復させる為の冗長コードを全ディスクに分散保存することにより、1台のハードディスクに障害が発生しても、そのまま稼働できます。つまり、信頼性と速度、そして大容量を可能にした技術です。ただし、2台のディスクに障害が発生すると、データ復元はできなくなります。また、組み合わせる台数に関係なく、1台分の容量がパリティ用になりますので、1TB×4台の場合、容量は3TB未満になります。

RAID6(シックス)

RAID6は、RAID5の改良版といえる技術で、1つのデータにつき2つのパリティを生成します。これにより、同時に2台のハードディスクが故障しても、データを修復できます。ディスクの台数が多い場合、障害が発生する確率が高いため、RAID6を組む方が信頼性が増します。しかし、パリティが増えた分、その計算や書き込みのオーバーヘッドも増加するため、特に書き込みの性能は高くありません。また、パリティ用に2台分のディスク容量を必要とするため、ディスクの利用効率はRAID5より下がってしまします。
他にもいくつものRAIDのレベルがありますが、DNGの実践という意味では、0、5、6を覚えておけば大丈夫です。

RAIDを構成するには専用のRAIDをコントロールするボードが必要になります。このカードはデータの分散化を処理するだけでなく、複数のディスクを立ち上げるために必要な電力を発揮するためのバッテリーも内蔵されています。Mac Proには、RAIDカードをオプションで選択でき、最大2TB×4台、合計8TBのハードディスクを内蔵可能です。
ダボス会議で使用したサーバーEonStor(イオンスター)は、750GBのディスク16台でRAID6を組んだディスクアレイでした。

超裏ワザですが、Mac Book ProのDVDユニットをはずして、ハードディスクを1台増設し、RAID0を組む方法があります。このノートであれば、Pro Res 422フォーマットを扱えます。ただし、保証対象外になってしまいます。個人の責任で。

コメント

タイトルとURLをコピーしました