HD-SDI と HDMI

放送業界が使っている業務用機器は、HD-SDIという信号で映像がやりとりされています。1本のケーブルでハイビジョン映像と音声(規格としては16チャンネル)とタイムコードなどを多重伝送できる規格です。(HD-SDI に音声も乗ってることを「エンベッド:embed されている」といいます)HD-SDI は規格上まだまだ帯域が余ってるらしいです。
アナログ時代は映像のケーブル(BNC)と音声のケーブル(キャノンとかXLR と呼ばれてます)とTCのケーブルと何本ものケーブルが必要でした。1本のケーブルで全てのデータを送ることは画期的なことです。
同じように映像と音声を1本のケーブルでつなげるケーブルといえば HDMI です。我が家の PS3 [emoji:e-232]も HDMI で TV につないでいます。HDMI もハイビジョン映像とマルチチャンネルオーディオ(5.1チャンネル)を1本のケーブルで伝送するものです。HD-SDI がプロ用なら、HDMI は家電用といったところでしょうか。

HD-SDI
HDMI

実はそうでもないのです。HD-SDI(High Definition Serial Digital Interface)は、放送用機器の規格として生まれましたが、HDMIは放送用規格ではありません。HDMI(High-Definition Multimedia Interface)はもともとコンピュータ業界から生まれたデジタルインターフェースです。コンピュータのモニタ出力規格の DVI から発展しました。コ ンピュータの映像音声をテレビに出力のが目的です。
HDMI にはさらに制御信号(ビエラリンクのように接続機器双方向のコントロールができる)も追加されました。パナソニックのビエラリンクとかは、これを利用しています。TVだけでなく、プレイステーション3やデジタルカメラ、ブルーレイ、HDDレコーダーなども HDMI でテレビに出力するようになり、HDMI がPCベースの家電機器 [emoji:e-337]とTVを接続するハイビジョン端子のデファクトスタンダードになったようです。D端子はどこに行ったのでしょうか?プロ用のHD-SDI に制御信号も乗ったらいいのに。
Macで HDMI を搭載しているのはまだ Mac mini のみ(家庭のTVにつなぐというコンセプトだから?)ですが、
Windows PC には HDMI端子が標準規格と思うほど採用されています。となれば、放送業界の方々は、PC の画面がTVに映るわけですから、これをそのまま VTR に収録したり、伝送したりと考えますが、ここで注意点です。

winpcvideo

業務用ビデオ信号はドロップフレーム 59.94i です。PCの HDMI 出力は一部を除きノンドロップフレーム 60iです。この信号を HD-SDI へのコンバーターを使用しても、そのままではダメです。モニタのリフレッシュレートを変更するウラ技が必要になります。
ちなみに Matrox のCONVERT DVI PLUS は、60Hzの信号でもドロップフレームに調整して、HD-SDI で出力してくれます。
50i のファイルを再生しても、59.94i でスキャンコンバートできたら、すごくいい。

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