アメリカのラスベガスで開かれた世界最大の放送機器展示会NAB 2012 ですが、InterBEE2011同様、4Kと3Dが話題の中心となっております。そこでファイルベースワークフローに関連しそうな新製品をピックアップしてご紹介します。ちなみにラスベガスには行っておりません。
SONYは、XDCAMにおける撮影から編集までのワークフロー効率化を目指し、メタデータワークフローXMPilot(エックスエムパイロット)を発表しました。撮影時に素材に対してテキストデータの追加、低解像度のプロキシAVデータの撮影時同時生成、これらの機能はAdobe Prelude CS6の一機能として搭載するようです。SONYとAdobeが組んだという形です。また、XDCAM StationでもAdobe Premiere Proとの相互運用ができ、ファイルをコピーせずにダイレクトに編集したり、収録中の素材を追っかけ編集できるようです。ソニーはノンリニアの自社開発から手を引くのでしょうか?
また、昨年のInterBEEで発表された「オプティカルディスク・アーカイブ」もいよいよ製品化するようです。12枚のディスクが入った光メディアを1パッケージとして、アーカイブに利用するもので、耐久年数はなんと約50年だそうです。取り込む映像を解析してメタデータを付与するソフトもあって、音声トラック(日本語対応)はテキストデータに変換され当該部分の検索でき、顔認証技術を応用し類似映像の検索もできるそうです。
AJA Video Systemは、Thunderbolt 接続の出力デバイス「T-TAP」を発表しました。HD-SDIとHDMIを同時に出力、電源はThunderbolt のバスパワーです。大きさは高さ5.8cm、横幅7.5cm、奥行き3cm。素材がすべてファイル化されれば、I/Oデバイスではなく、このT-TAPのみで運用が可能になるかもしれません。詳しくはまだわかりませんが、期待できそうです。価格は249ドルです。
Blackmagic Designは、今回のNABで2.5Kのカメラを発表し話題となっていますが、地味にUltraStudio3Dの姉妹機、UltraStudio Express を発表しました。詳しい仕様はわかりませんが、電源がThunderbolt 経由のバスパワー。価格は495ドルです。
AVIDは、いろいろありそうなのでAVIDから来たメールを引用します。
Interplay Sphere
世界のどこからでも、素材へのアクセスや編集を可能にする、リアルタイム・ワークグループ。クラウドベースのアーキテクチャーが、ロケーション、タイムゾーンなどの制約を超えた協調環境を提供します。Interplay® Sphereが接続された環境であれば、Media Composer® やNewsCutter®といったビデオ編集ソフトウェアと使用することで、ニュース速報の現場で撮影された映像素材に即アクセスし編集することも可能です。2012年9月発売予定。
Interplay Production 2.6
Interplay Productionの新バージョン 2.6 では、複数のISISシステムをサポートできるようになり、Interplay Engineでサポートできるファイル数が飛躍的に増大。またProResワークフローもサポートしました。
- 複数の ISIS system をサポート
- 最高3台までの ISIS systems (ISIS 2000を含む)、最高容量 4.6 PB rawに拡大。
- 検索は一つのウインドウから
- ダウンタイムのないISISのアップグレード
- Interplay Engineのサポートファイル数が最高240万から500万ファイルに拡張
- Media ServiceとTransferでProRes ワークフローをサポート
Avid AirSpeed 5000
AirSpeed®ビデオサーバーの次世代機であるAirSpeed 5000は、AirSpeed Multi Streamのワークフローをそのままに、コーデックの柔軟性やサードパーティー・デバイス / アプリケーションとの互換性を高め、さらに拡張性の高いワークフローを提供します。2012年4月30日出荷開始予定。
- すべてのコーデックで4チャンネル入出力(Avid DNxHD® 185 / 220以外)
- チャンネルごとにLTC入力
- MXP OP-1aファイルの、OP-1aをサポートするデバイスやエディター、デッキへのFTP転送/受信をサポート
Avid ISIS 2000 Near-Lineストレージ・ソリューション
ISIS® 2000は、費用対効果の高いニアライン・ストレージ・ソリューションで、Interplay環境下では素材の検索、ブラウズ、アクセス、管理といった作業を企業規模で行うことができ、リアルタイム制作環境を支えます。
映像資産をできる限りすぐに取り出せるような形にしたいと考えていても、テープ・アーカイブの形で保存されていると、これを探したり取り出したりするのに時間がかかってしまいます。ISIS 2000はディスクベースで、すぐに映像素材にアクセスすることができるニアラインストレージで、素早いアクセスを可能にします。ISIS 2000とInterplay Productionにより、エディターやアシスタントは、プロジェクトやワークスペースのすべてをリストアする必要なしに、欲しいショットを探すことができます。 また、プロジェクトの一時保存場所としても最適です。最終認可待ちや、近く予定されているイベントの素材を置いておく場所として使用することもできます。 2012年第三四半期 発売予定。
- 240TB rawストレージ、5Uサーバー
- RAID 6メディア保護
- Dualパリティ。同時に2つまでのディスクの故障に対応
- ISIS 2000 Engine一つにつき、192TB保護ストレージ
- 10Gig-E接続
パナソニックアメリカは、イギリスのAframe社と提携し、報道向けのクラウドベースのメディアマネージメントソリューション「Panasonic Production Network (PPN)」をアメリカで展開すると発表しました。Aframe社はヨーロッパにおいて、クラウドサーバを利用した、ビデオストレージおよび制作編集ソリューションを提供しています。パナソニックでは、パナソニック専用のアップロードセンターを米国内に開設するそうです。

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