パナソニックのAVCCAM AG-HMR10は以前、ニュースレターでもご紹介したAVCHD形式の収録機です。HD-SDI入力でSDカードに長時間ハイビジョン収録できる優れものです。今回はAG-HMR10で収録したファイルをFinal Cut Proに取り込んでみようと思います。まず、AG-HMR10のおさらいから。
記録モードは4種類あります。いずれも16:9でビットレートが異なります。
| 記録モード | 画角サイズ | 平均ビットレート | 32GB SDHC収録時間 |
|---|---|---|---|
| PH | 1920 x 1080 | 21Mbps | 180分 |
| HA | 1920 x 1080 | 17Mbps | 240分 |
| HG | 1920 x 1080 | 13Mbps | 320分 |
| HE | 1440 x 1080 | 6Mbps | 720分 |
記録されたSDカードそのものを開けても、AVCHDの複雑なファイル構造になっていますので、何が何だかわかりません。ただ、映像データそのもの(拡張子が「.MTS」)は深い階層に存在します。このファイルを直接見るためにはVLCが必要です。
Final Cut Proにこれらのファイルを取り込みには「切り出しと転送」を行ないます。Final Cut Proで扱えるファイル形式にトランスコードする作業です。トランスコードできるコーデックは取り込むファイル形式によって若干異なります。AVCCAMからの場合、ProRes422(HQ)、ProRes422、ProRes422(LT)、ProRes422(proxy)、Apple Intermediate Codec(AIC)になります。
5分尺のHGモードのファイルをトランスコードしてみました。使用した機材はMacBookPro 17inch 3.06GHz Intel Core 2 Duoです。
| トランスコードの形式 | 時間 | 生成されたファイルのサイズ |
|---|---|---|
| ProRes422 | 3:57 | 5.40GB |
| ProRes422(LT) | 3:23 | 3.75GB |
| AIC | 2:53 | 4.93GB |
AICは高品質ビデオコーデックのひとつで、HDVを編集するために開発されたものです。イントラフレーム圧縮で再生性能が良い反面、ビットレートが高いのが欠点です。AVCCAMの場合、ProResよりも速くトランスコードができます。ノートで扱う場合、ProRes422(LT)もしくはAICをおすすめします。AICのビットレートは、ProRes422よりも高いのですが、圧縮比率が低いせいなのか再生性能は上ですので、コマ落ちしません。
HGモード以外ではどうでしょうか。各記録モードで収録した5分の素材をAICにトランスコードしました。
| 記録モード | 時間 | ファイルサイズ |
|---|---|---|
| PH | 3:04 | 5.87GB |
| HA | 3:04 | 5.81GB |
| HG | 2:56 | 5.72GB |
| HE | 2:07 | 4.34GB |
PH、HA、HGいずれもトランスコードに要した時間、ファイルサイズに大きな差はありません。HEが速いのは、ピクセル数が1440×1080で少ないのが理由です。
今回はMacBookPro 17inch 3.06GHz Intel Core 2 Duoでのデータですが、もっと処理能力の高いCPUであればもっと高速に処理が行なえます。



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