SONYのファイルベースワークフロー その1

SONYのファイルベースワークフローの核となるXDCAM

Inter BEEでSONYは、XDCAMを中心に据えたファイルベースワークフローを大々的に展示、セミナーを頻繁に開催していました。XDCAMは、2004年に発売開始されたテープレスカメラでの記録方式で、プロフェッショナルディスク(PFD)と呼ばれているディスクが記録メディアです。短波長の青紫色レーザーで記録するもので、民生のブルーレイのプロ版といったところでしょうか。NHKでもCOP15やワールドカップなどで使用しています。ソニーはこのXDCAMのフォーマットを利用し、取材から編集、送出、アーカイブス・コンテンツ配信までXDCAMを核としたファイルベースワークフローを提案することで、カメラや収録機のシェアを確保する戦略です。今回はソニーのブースから来年発売されるXDCAMステーションをご紹介します。

ちなみにフジテレビ系列では、HD/ENGカメラをXDCAMに移行し、2010年末で8割程度入れ替えが完了。さらにフジテレビは、2010年10月にソニー機材を中心とした「新報道NVシステム」を本格可動開始、在京民放キー局で最初の報道のサーバー化を完了しました。

進化するXDCAMレコーダー
今回、参考出品されたハードで注目されたのは、「XDCAM ステーション」です。XDCAMのPFDとSxSメモリーカードのハイブリッド・レコーダーで、さらにHDDもしくはSSDを内蔵、収録しながら再生、ネットワークからのファイル転送を受けながらの再生など、マルチタスクオペレーションが可能です。

XDS-1000

PFD非搭載のXDS-1000

具体的な特徴としては、SDI信号をXDCAMステーションのHDDで収録すれば、ノンリニア編集機で追っかけ再生ができ、数台で簡易なファイル共有が可能。またリニア編集機と接続した場合でも、追っかけ再生ができるそうです。さらにMXF転送中でも追っかけ再生が可能です。長時間のファイルを転送時に便利そうです。

XDCAMステーションに搭載されるプロフェッショナルディスクのドライブは、新開発のDCHS(Dual Channel Head System) Professional Discドライブです。新開発された追記が可能な4層ライトワンス型ディスク『PFD128QLW』(128GB)にも対応しています。このディスクも参考出品されていました。現在販売されているPFDは2層の50GBですから、倍以上の容量があります。

PFD128GB

4層で128GBの容量

アプリケーションソフト「XDCAM Browser」が付属していて、本体のコントロールパネル同様に、内蔵ストレージ・プロフェッショナルディスク・SxSメモリーカードの素材再生・収録・メディア間の素材コピーが可能です。このアプリケーションはネットワーク経由で遠隔操作できるそうです。

XDCAMBrowser

開発中のGUI

他にも自動回線収録システムやタッチパネル送出制御端末でも、XDCAMステーションをサーバーとして接続し、制御するデモも展示されていました。

XDCAMステーションは、2010年3月以降発売予定です。

型名 内蔵ストレージ
(容量・記録時間)
DCHS PFDドライブ SxS スロット
XDS-1000 HDD(1TB・約30時間)
XDS-PD1000 HDD(1TB・約30時間)
XDS-PD2000 SSD(512GB・約16時間)

コメント

タイトルとURLをコピーしました