サンヨーXacti(ザクティ)という一風変わったビデオカメラをご存知でしょうか。ガングリップ型デザイン、記録メディアは2003年の発売当初からSDカード、PCとの親和性を重要視したフルHDビデオカメラです。PCの中でもMacとの親和性が高く、新製品発表会でもMacで取り込み・編集のデモが行われるほどです。

今回は、Xacti CS-1(実勢価格2万5千円程度)を例に「映像のファイル」について、何回かのシリーズで考えていきます。
ザクティの記録フォーマットは、MPEG-4 AVC/H.264です。AVCHDが主流となるビデオカメラの製品群では、少し異質な感じがします。ただし、この値段と大きさでHD動画で記録ができ、ケーブルで接続しなくてもパソコンに取り込めるSDカードという意味で非常に魅力的なカメラです。
サンヨーはもともと、「MPEG-4だからこそパソコンとの親和性が高い」という路線を打ち出してきました。ただ、フルハビジョンモードで撮影された映像が「QuickTimeで再生できない」という致命的な問題を数年前まで抱えていました。現在ではQuickTimeのアップデートによりこの問題はクリアされ、さらに今回取り上げる機種CS-1は「iFrame(あいふれーむ)」というフォーマットで記録できる特徴を持ち合わせました。iFrameはアップルが2009年にiMovie8.0.5用に密かに規格したものです。
ザクティが記録できる動画の画質は次の通りです。
| Full-HD | 1920×1080 60fps |
| Full-SHQ | 1920×1080 30fps |
| HD-HR | 1280×720 60fps |
| HD-SHQ | 1280×720 30fps |
| ★ | 960×540 30fps |
| TV-SHQ | 640×480 30fps |
32GBのSDカードであれば、Full-HDで約4時間記録ができます。★はiFrameです。画角は960×540で30フィールド、540p30という見たことがない表記なりそうなフォーマットです。
Macに読み込む方法は2つあります。1つ目は単純にSDカードからファイルを任意のフォルダにコピーする方法です。Mac Book Proに読み込んだファイルをQuickTime Playerで再生すると、Full-HDは多少かくつきます。その他のフォーマットは問題なく再生可能でした。編集は最終的にトランスコードとレンダリングを行いますからFull-HDでも問題ありません。

2つ目の方法はMac OS X付属のiPhotoで読み込み管理する方法です。iPhotoは写真の管理編集ソフトですが、ビデオファイルも読み込み管理することができます。iMovieとも連携できますので、非常に便利です。iPhotoで読み込んでみます。iMovieで「イベントライブラリー」で「iPhotoビデオ」を選択すれば、サムネイルを生成します。動画にはサムネイル左下にカメラアイコン、右下に尺が入ります。写真と混在していても問題ありません。ただし、Final Cut Proで扱う場合は、どこにファイルが存在するか明確にする必要がありますので、SDカードから任意のフォルダにコピーする方法をお勧めします。
★のiFrameの特徴は、iMovieでの読み込み処理が非常に早いことです。iMovieの設定値にもiFrameのものがあることから、さくさく動くハイビジョンのフォーマットとして非常に扱いやすいものです。
Final Cut Proで読み込んだデータを見てみます。
上から高画質の順です。013.MP4がiFrameです。画角がFull-HDよりも小さいですが、ビットレートは大きいことがわかります。つまり、GOPでの圧縮率を低くし、編集しやすいフォーマットだと思われます。このiFrameは、iMovieの書き出しの設定もありますので、今後アップルでどう発展するのか注目かもしれません。
ちなみにFinal Cut ProではこのiFrameのフォーマットは初期値では採用されていません。シークエンスの設定を行っても要レンダリングになりますが、Mac Book Proでも、レンダリングなしリアルタイム再生が可能でした。
次回は編集してみた感触をお伝えします。
ちなみにWindows Vistaでは、QuickTimeをインストールすることでMP4のファイルを扱えるようになります。




コメント